外交と軍事 2019 9 8

書名 米中衝突の結末 日高義樹論考集
   日本は孤立し、自立する
著者 日高 義樹  PHP研究所

 まずは、この本から引用しましょう。
以下は、引用です。
 オバマ大統領が、
アメリカ軍の最高司令官としては考えられないような弱気の姿勢を取っていることである。
「オバマ大統領は、外国に軍事力でもって対抗すべきではないと考えている。
それが、オバマ・ドクトリンだ」
(以上、引用)
 これが、当時の情勢では、やってはいけない外交戦略だったと思いました。
当時の時点でも、
「外交と軍事力は表裏一体のものである」と考える国が増えてきたと、
私は、切実に感じ、脅威にも感じていたからです。
 相手国の「戦力」の変化を見ながら、
外交方針を決めなければならないものだと思っていたのに、
オバマ戦略には、たびたび、唖然とさせられるような場面がありました。
 私は、長年、中国を観察してきましたが、
このような「オバマ・ドクトリン」が、
どのような結果を招くのかわかりましたので、
警告の意味で、私は、
「オバマ政権は、親中政権である」と、
何度も何度も書いてきました。
 しかし、誰も聞く耳を持たなかったのです。
当時のワシントンでは、
「チャイナ・ロビー」が大勢力を持っていたうえに、
「中国で金儲けしたい」という勢力も強力であり、
さらに「中国が豊かになれば民主化される」という楽観派も多数でした。
 私は、世界史が好きで、とりわけ中国史が得意でした。
そのうえ、漢詩も大好きです。
だから、私は中国人の思考パターンになることもできるのです。

隷従への道 2013 12 31

書名 Newsweek ニューズウィーク日本版 2013 12 24

 今日は、「オバマの対中政策は迷走中」という記事の中から、
気になる点を引用しましょう。

「中国の機嫌を取るライス補佐官」
 なぜ、ワシントンの対中姿勢とアジア政策は、
ちぐはぐなのか。
 理由は、いろいろ考えられるが、
最も説得力があるのは、
2期目のオバマ政権における人材とリーダーシップの欠如だ。
 ドニロンに代わって、
国家安全保障問題担当の大統領補佐官に就任した、
スーザン・ライスは、アフリカと平和維持が専門だ。
(中略)
 ライスは、東シナ海に言及した時も、
「尖閣諸島」には、まったく触れないなど、
中国のご機嫌取り的な発言が目立った。
 これは、彼女の前任者や、
国務省や国防総省の専門家の姿勢とは、
明らかに異なる。
(引用、以上)
 確かに、軍事力では、優勢ですが、
精神的には、アメリカは、中国の属国になりつつあります。
 私は、2013年3月10日に、
「共和党の不満」という文章の中で、
「オバマ政権は、親中政権である」と指摘しています。
 だからこそ、日本が、対中国の問題で、
アメリカを当てにするのは、大きな間違いです。
 日本が、オバマ政権に対して、
「中国問題で困っている」と言っても、
親中政権であるオバマ政権は、当惑するだけです。
























































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